ラブダプラナーシャ(「得たものを失うこと」)は、インドの動物寓話集『パンチャタントラ』を構成する書物のひとつであり、ここに集められた物語はいずれも、すでに望みを叶えた生き物が愚かさゆえに何を失うことになるか、という一つのテーマを共有しています。全五巻のうち第四巻にあたり、通常14の物語から成るとされています。
枠物語は『パンチャタントラ』全体のなかでもよく知られたものです。猿のラクタムカは、海辺のジャンブの木に暮らしています。ワニのカラムカは彼の友となりますが、やがてワニの妻が猿の心臓を食べたいと言い出します。ワニの背に乗せられ海へと連れ出され、はっきりと目的を告げられた猿は、自分の心臓は木に置いてきたので取りに戻らねばならないと答えます。このやり取りから、『パンチャタントラ』全体に通じるやり方で、物語の中にまた物語が開かれていきます。
この版は、Ven. Dr. Kanumuldeniye Chandasoma Theraの手によるもので、Godage International Publishersより刊行されています。
本文はシンハラ語です。二言語対訳版ではなく、英訳は収録されていないため、スリランカ国外の読者が利用するにはシンハラ語の知識が必要です。海外に暮らすシンハラ語話者の方々、子どもたちに言語を伝えていこうとする家庭、そしてインドの古典的な物語集のスリランカ版を書棚に揃えようとする方々にとって、本書は英語による再話ではなく、現地で出版された形でラブダプラナーシャの物語を届けるものです。
- 著者: Ven. Dr. Kanumuldeniye Chandasoma himi
- 出版社: Godage International Publishers
- 言語: シンハラ語
- ページ数: 188
- ISBN: 9789553085443
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