Mage Kathawaは、マーティン・ウィクラマシンハ(Martin Wickramasinghe、1890-1976)の短編集で、1947年に初版が刊行されました。本書はシンハラ語版です。題名は私の物語を意味します。その題名にもかかわらず、英語版・シンハラ語版両方のウィキペディアに掲載された著者の標準的な著作目録では、本書は自伝的な著作ではなく短編集のなかに挙げられています。自伝的な著作にあたるのはApe Gama(1940)とUpanda Sita(1961)です。
ウィクラマシンハは何よりも長編小説家として記憶されていますが、短編小説もまた、作家人生の大半を通じて取り組み続けた形式でした。最初の短編集Geheniyakは1924年に刊行され、スリランカで出版された同種の本として最初のものでした。マーティン・ウィクラマシンハ財団によれば優に百編を超える彼の短編は、その後の数十年にわたって何冊もの作品集にまとめられていきました。彼の小説の多くと同じく、これらの短編は島の南部の村の暮らしに題材をとり、庶民を風刺ではなく共感をもって描く傾向があります。
Mage Kathawaは、彼の生涯でもっとも実り多い時期の一つに属します。少年時代を描いて広く愛される長編小説Madol Doovaと同じ年に刊行され、時期としては、村の一家の没落と新たな商人階級の台頭をたどる三部作のうちの二作、Gamperaliya(1944)とYuganthaya(1949)のあいだにあたります。
すでにウィクラマシンハの長編小説に親しんでいて、彼の短編をシンハラ語の原文で味わってみたい方におすすめです。
- 著者: Martin Wickramasinghe
- 刊行年: 1947
- 言語: シンハラ語



