Yuganthayaは、マーティン・ウィクラマシンハ(Martin Wickramasinghe)の長編小説で、1949年に初版が刊行されました。本書はSarasaが刊行するシンハラ語版です。題名は「一つの時代の終わり」を意味し、英語ではDestinyの題でも刊行されています。
本作は、Gamperaliya(1944)に始まりKaliyugaya(1957)へと続く三部作の第三作にして完結編です。物語を締めくくる作品でありながら、第二作より八年早く刊行されました。三部作は、南部の村コッガラの地主の家から、コロンボの実業家や専門職の人々へと至る一つの家族の三世代を追い、それとともに二十世紀前半のスリランカ社会の変化を描き出しています。
本作の焦点は、ナンダとピヤルの娘ナリカと、その夫カバラナの一家にあります。カバラナは工場経営によって富を築いた、裕福で精力的な資本家です。息子のマリンはイギリスでの教育を終えて、社会主義者となって帰国します。父の事業で働く労働者たちに共感を寄せる彼は、カバラナのやり方に反発して労働組合運動に身を投じ、この父と息子の対立が小説を動かしていきます。
Gamperaliyaが村の地主階級の没落を描いたのに対し、Yuganthayaは産業資本主義と組織労働の誕生を扱い、労働運動の高まりと新しい社会秩序への希望で幕を閉じます。レスター・ジェームズ・ピーリスは1983年、三部作の三本の映画化の最後として本作を映画化し、ガミニ・フォンセーカがカバラナを、リチャード・デ・ゾイサがマリンを演じました。ピーリスはこの作品でスリランカの大統領賞最優秀監督賞を受賞しています。
最初の二作でこの一家を追ってきた方や、シンハラ語小説が労働運動の台頭をどのように描いたかに関心のある方におすすめです。
- 著者: Martin Wickramasinghe
- 出版社: Sarasa Publishers
- 刊行年: 1949
- 言語: シンハラ語
- ページ数: 224
- ISBN: 9789550201372



