Kaliyugayaは、マーティン・ウィクラマシンハ(Martin Wickramasinghe)の長編小説で、1957年に初版が刊行されました。本書はSarasaが刊行するシンハラ語版です。題名はインドの伝統でいう暗黒と衰退の時代「カリ・ユガ」を指し、英語ではThe Age of Kaliの題で刊行されています。
本作はウィクラマシンハの三部作の第二作です。Gamperaliya(1944)は、南部の村コッガラで没落しつつある地主一家の娘ナンダが、かつての英語教師でコロンボで財を成したピヤルと結婚するところで幕を閉じました。Kaliyugayaは、その結婚の後の二人の人生を描きます。夫妻はいまや都会に暮らし、物語は成長とともに両親から離れていく三人の子ども、アラン、チャンドラソーマ、ナリカへと移っていきます。アランはイギリスに移り住み、両親が自分を顧みなかったと責める手紙を故郷に書き送ります。その手紙をきっかけに、ナンダは自らの人生を振り返り始めます。家族が身分の低い相手とみなす商人カバラナにナリカが心を寄せていくことが、次の作品へとつながっていきます。
Gamperaliyaが村の秩序の崩壊を描いたのに対し、Kaliyugayaはその後に都会で起こることを見つめます。村に生まれながら村と決別した世代と、町で育ち、親の世界をほとんど共有しない子どもたちです。野心と地位の追求、階級意識、都会風の模倣、そして家族の絆のゆるみが、作品の中心に据えられています。
物語の上では第二作ですが、三部作を締めくくるYuganthaya(1949)より後に刊行されました。レスター・ジェームズ・ピーリスはこれをKaliyugayaとして映画化し、1981-82年に公開されました。ヘンリー・ジャヤセーナとプニャ・ヒーンデニヤが再びピヤルとナンダを演じ、この映画は1982年のカンヌ国際映画祭の監督週間に選出されています。
Gamperaliyaを読み終え、ナンダとピヤルの物語を次の世代まで追いかけたい方におすすめです。
- 著者: Martin Wickramasinghe
- 出版社: Sarasa Publishers
- 刊行年: 1957
- 言語: シンハラ語
- ISBN: 9789550201389



