著者はポール・ハリス氏。『Daily Telegraph』紙や『Jane's Intelligence Review』誌にも寄稿してきた英国人ジャーナリストで、紛争と政治的緊張の時期にスリランカに滞在した経験を持つ人物である。
ハリス氏はコロンボの海岸沿いに建つ植民地時代のホテル、ゴール・フェイス・ホテルを拠点としていたが、スリランカでの滞在は予定より早く終わりを迎えた。嫌がらせや当局からの圧力を受け、本来の予定より先に国を離れることになったのである。報道が歓迎されない国で外国人特派員として取材にあたるという、その経験が本書の背景にある。
本書は英語で書かれており、報道の自由、海外特派員の仕事、そしてスリランカ近年の政治史に関心のある読者はもちろん、コロンボやゴール・フェイス・ホテルそのものについての記述に惹かれる読者にも向いている。同ホテルに滞在したことのある人や、その隣に広がる緑地帯を知る人にとっては、見慣れた場所が意外な視点から描かれていることに気づくはずだ。
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