(2020年グラティアン賞受賞作)
貧しい少年がICU(集中治療室)で傷がもとで亡くなったとき、誰もがそれを悲劇的な事故の結果としか考えなかった。ただひとり、内向的な夢想家であるロータスを除いては。彼女は自分の意志というより親の意向で、医学の道へと進みつつあった。
少年の最期の瞬間に偶然立ち会った彼女は、知らず知らずのうちにこの件に引き込まれ、やがて怒りと動揺を抱えながら、彼に本当は何が起きたのかを理解しようとするようになる。
たとえば、なぜ少年は無謀にも道路を駆け抜け、通りかかった車の前に飛び出したのか。なぜ彼の携帯電話には彼女と同じ名前の連絡先が登録されていたのか。豪華なロータス病院との関係とは何だったのか。
正義感を掻き立てられた彼女は、手がかりを追ってコロンボの病院街、スラム、そして豪邸を巡ることになる。そのすべてを、医学生としての過酷な日々と両立させながら。
Barefoot Bookshop(コロンボ、Galle Road)より提供。


